獣医学は楽しいか???

みなさんは、子供のころにどんな習い事をしていましたか?

 

習字、そろばん、ピアノに始まり、野球、サッカーなどのスポーツ、そして学習塾もありますね。

 

今はダンス教室なんてあるの知ってましたか?

 

よくわからないんですが、ダンスを義務教育で履修させるみたいですよ。

 

ほんと、時代は変わりますね。

 

私のうちは子供3人いますが、習い事は3つ通っています。

 

ピアノ、武道、公文の3つなんですが、いずれも習うに当たり我が家のルールがあります。

 

それは「自分からやりたいって言わないと、やらせない」です。

 

よく親が「○○習いなさい」とか「△△ちゃんや○○君が習ってるから、やりなさい」みたいに親が主導権を握って習わせることがありますけど、我が家の場合は本人の口からはっきりと「やりたい」と言わない限り、絶対にやらせませんし、無理やり習わせることはしません。

 

なんでこんな方針かといいますと、好きでないこと、やりたくないことをやっても、プラスにほとんどならないと思っているからです。

 

子供には、自信をつけさせること、つまり「成功体験」を学習させることが大事だと思ってます。

 

こうやって頑張って、こうやってやってみたら、こういった良い結果が出た・・・という体験が子どもには必要だと思うのです。

 

で、この成功体験を学習させるための手段が習い事なので、ぶっちゃけ親としては何でもよいんですよね。

 

あえて習い事の条件があるとすれば、それは子供がやりたいと思っていることでしょうか。

 

好きなこと、やりたいことであれば頑張れる。

 

頑張ったら良い結果が出る。

 

これが幼少期の体験として重要だと思うんです。

 

熱く語っちゃいましたが、これでも一応、教育のプロなので(笑)。

 

なんでこんな話をしたかといいますと、最近、獣医学を面白くない、楽しくない、と思っている学生が多いような気がするんです。

 

こういうのをモチベーションが低いとか、学習意欲が低いとか言うんですけど、これ結構重要なんです。

 

やっぱり獣医師国家試験に合格する人はモチベーションが高いですし、イヤイヤ勉強している人はやはり合格は難しいからなんです。

 

実は小学校の時代に、そろばん習ってました。

 

他にも習字と学習塾、ボーイスカウトもやってたんですが、好きだったのはそろばんとボーイスカウトでしたね。

 

そろばんはそれほどでもないんですが、暗算が好きで、よく車のナンバープレートを見ては掛け算、割り算などをして遊んでた計算好きな子供でした。

 

でも高学年になったとき、親から「もう十分やったでしょ」って言われて、そろばん辞めさせられたんですよね。

 

ほんとは学習塾と習字を辞めたかったんですけど、そっちは実用的で暗算がこれ以上出来てもそれで食べていくわけじゃないし、なんて感じで説得されたんですけど、正直続けたかったんです。

 

だって好きですし、やりたかったんですから。

 

獣医学を学び、獣医師になるってことは、ずっと獣医学を学び続けて自己を研鑽しつづけることを意味しています。

 

日々これ勉強ってやつです。

 

獣医学が大好きで、楽しいと思えなければ続けていけないと思いますし、そう思ってない人がやる職業じゃないと思うんです。

 

だから、獣医学生の保護者の方にお願いなんですが、本人がやりたくないことを職業してよいのか考えて欲しいんです。

 

もちろん学んでみたら、そのおもしろさがわかった、好きになったってこともありますから、後付けでも良いんですけど、とにかく好きなのか、楽しいのかを子供とよく話し合ってほしいんです。

 

入学前も、入学後も、話し合い、子供の考えを聞いてほしいんです。

 

せっかく入学したんだから獣医師免許取らないともったいない、せっかく受験資格があるんだから獣医師免許を取っておいて損はない、という考え方をしてしまう気持ちはよくわかります。

 

私も親ですから、教育にかけた金額の元は取りたいと考えてしまうこともありますが、教育とは打算的すぎてはいけないのではないでしょうか?

 

好きじゃないこと、楽しめないことを仕事にするのは本人にも、そして社会にとってもやはりマイナスになると思うんです。

 

こんな仕事してて、へんなこと言うなって思われるでしょうが、獣医大学卒業したからといって、獣医大学に入ったからといって、獣医師にならなくてもよいんですよ。

 

自分で自分に問いかけましょう「獣医学は楽しいか?」「獣医学は好きか?」「獣医の仕事はおもしろそうか?」

 

国試研は営利でやってますが、半分ボランティアなので、学生の将来の方がぶっちゃけ大切です。

 

心や体を病んでまで、嫌なことを続け、疲弊していく学生はみたくありません。

 

そういった学生に出会ったら、獣医師にならなくたって良いんだとアドバイスしちゃいます。

 

もちろん国試研を利用してくれた方がこちらとしては儲かりますけど、そういう問題じゃないんですよね。

 

教育はビジネスでもあり、そうでない側面があると思うんです。

 

人の命は大切なんです。

 

人の人生は大切なんです。

 

長々と書いちゃいましたが、最後に一言。

 

獣医師を学ぶ学生に獣医学って楽しいな、おもしろいなって思ってもらえる仕事を国試研はやっていきたいです(大学の先生方、学生のやる気を亡くす講義はしないでね)。

 

 

 

 

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コメント: 1
  • #1

    さっきぃ (月曜日, 12 11月 2018 11:31)

    そういってもらえると、楽になります。
    大学時代に、生き物をモノとして扱う教授達を見て、獣医学が嫌いになりました。
    理系も苦手でした。
    でも親や周りの多大なる期待もあり、どこにも行けず卒業後10年近くなりました。
    大学時代早々にモチベーションはなくなり、病みに病んで、国家試験は落ち続けてます。
    あと1年、二年やって、無理なら、もう好きなことしようと、人生やり直そうと、背中を押していただきました。